J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

クルト・リヒター&ヴィリー・ベック(1962)
CD(ERATO WPCS-22071/2)2枚組 

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.      〃       第2番へ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5.      〃       第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051

ラインホルト・バルヒェット(ヴァイオリン)(1、2、4&5)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)(1&2)
レオンハルト・ザイフェルト(オーボエ)(1)
ヴィルヘルム・グリム(オーボエ)(1)
クルト・リヒター(ホルン)(1)
ヴィリー・ベック(ホルン)(1)
カール・コルビンガー(ファゴット)(1)
モーリス・アンドレ(トランペット)(2)
クルト・レーデル(フルート)(2、4&5)
パウル・マイゼン(フルート)(4)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(チェンバロ)(5)
ゲオルク・シュミット(ヴィオラ)(6)
フランツ・シェッスル(ヴィオラ)(6)
イルミンギルト・ゼーマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ロルフ・アレクザンダー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
ヴィルヘルム・シュネッラー(チェロ)(6)
ゲオルク・フェルトナーゲル(コントラバス)(6)
クルト・レーデル指揮
ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団
 録音 1962年5月ミュンヘン

 この録音はクルト・レーデル2度目のブランデンブルク協奏曲全曲録音でした。ドイツとフランスのソリストが演奏するという素晴らしい録音です。
 ブランデンブルク協奏曲第1番ではドイツのホルンとフランスのピエルロのオーボエの華やかな響きが明るい雰囲気を出しています。バルヒェットのヴァイオリンもきれいに響きます。クルト・リヒターらのホルンがきれいに響きます。第2楽章はピエルロらのオーボエの美しい響きとヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンがきれいに響きます。クルト・リヒターとヴィリー・ベックのホルンが素晴らしい響きです。バルヒェットのヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットは美しい響きで大変素晴らしい演奏です。ポロネーズは、程よいテンポできれいな演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは程よいテンポで大変良い響きの見事な演奏です。このメヌエットはきれいな演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第2番はモーリス・アンドレのトランペットのきれいな響きが素晴らしい。またピエルロのオーボエやレーデルのフルートの響きもきれいです。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、フルートのトリオが大変きれいです。通奏低音もきれいです。第3楽章ではトランペットの高域の音が飛び交いますので華やかです。アンドレのトランペットは大変素晴らしい演奏です。フルート、ヴァイオリンとオーボエの響きもまたきれいです。

 ブランデンブルク協奏曲第3番はやや速めのテンポの第1楽章は弦楽の美しさがあります。感動的な響きです。第2楽章ではチェンバロの長いカデンツァが入ります。そして弦楽にチェンバロが重なって終わります。第3楽章のアレグロは緻密な演奏の弦楽が素晴らしいです。

 ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のフルートで演奏しています。ヴァイオリンの響きもまたきれいです。クルト・レーデルとパウル・マイゼンのフルートの響きは実に美しいものです。第2楽章は冒頭の弦楽がよい響きです。フルートとヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、このレーデルの演奏はさすがに素晴らしいものになっています。2本のフルートの美しい響きとバルヒェットのヴァイオリンも見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロが演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。クルト・レーデルのフルート、ラインホルト・バルヒェットのヴァイオリンとロベール・ヴェイロン=ラクロワのチェンバロの素晴らしい演奏が聞かれます。後半のチェンバロ・ソロも見事なものです。第5番はここが聞きどころです。第2楽章はチェンバロとフルートのやわらかな響きとヴァイオリンのトリオ・ソナタがきれいです。チェンバロのメロディもまた聴きものです。通奏低音もきれいに入ります。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフルートの息の合った演奏が聴きどころでしょう。ヴェイロン=ラクロワのチェンバロもこれはきれいな演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが緻密で素晴らしい演奏になっています。勢いがあります。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポでこれも素晴らしい演奏です。


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