J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

アイファー・ジェイムズ&アントニー・ランダル(1968)
CD(LONDON KICC 8141/2)2枚組

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番へ長調BWV1046
2.      〃       第2番へ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5.      〃       第5番ニ長調BWV1050
6.      〃      第6番変ロ長調BWV1051

 エマニュエル・ハーウィッツ(ヴァイオリン)(1、2、4&5)
 ピーター・グレイム(オーボエ)(1&2)
 アイファー・ジェイムズ(ホルン)(1)
 アントニー・ランダル(ホルン)(1)
 リチャード・アデニー(フルート)(2、4&5)
 ノーマン・ナイト(フルート)(4)
 デイヴィッド・メイソン(トランペット)(2)
 フィリップ・レッジャー(チェンバロ)(4&5)
 ベンジャミン・ブリテン指揮
   イギリス室内管弦楽団(1〜6)
   録音 1968年12月9〜17日
     スネイプ、モールティングス       

 ベンジャミン・ブリテン指揮のイギリス室内管弦楽団によるバッハのブランデンブルク協奏曲全集です。
 ブランデンブルク協奏曲第1番は弦楽の良い響き、アイファー・ジェイムズとランダルのホルンがきれいです。グレイムら3本のオーボエも良い響きです。
第2楽章は3本のオーボエがヴァイオリンと共にきれいに響きます。第3楽章は2本のホルンが大変きれいに響きます。オーボエとヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは良いテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットの美しい響きは見事な演奏です。ポロネーズは程よいテンポで、弦楽がきれいな響きで見事な演奏です。第2トリオは程よいテンポで2本のホルンとオーボエは大変きれいな演奏です。ジェイムズらのホルンは見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第2番はデイヴィッド・メイソンのピッコロ・トランペットがよい響きです。これは素晴らしい演奏です。オーボエやフルートもきれいに響きます。第2楽章はオーボエ、フルート、ヴァイオリンが通奏低音と共に大変きれいな演奏です。フルートがよく響きます。第3楽章のトランペットは高音がきれいに響きます。フルートやオーボエもきれいな演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽合奏の美しい響きがあります。第1楽章はブリテンの指揮で素晴らしいアンサンブルです。第2楽章のアダージョは弦楽にチェンバロとヴァイオリンの短いカデンツァが入って終わります。第3楽章は弦の華麗な響きが素晴らしい演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第4番はリコーダーではなく、フルートとヴァイオリンによる演奏です。第1楽章からアデニーとナイトの2本のフルートが大変よい響きです。ハーウィッツのヴァイオリンも素晴らしい響きです。第2楽章のアンダンテはフルートの響きと弦楽の厚い響きが素晴らしいです。第3楽章冒頭の弦楽の響きがきれいです。2本のフルートもよい響きです。ヴァイオリンソロも見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第5番は冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くリチャード・アデニーのフルート、ハーウィッツのヴァイオリン、フィリップ・レッジャーのチェンバロがきれいです。フルートのソロが素晴らしい響きです。後半のチェンバロのカデンツァがよい響きです。第5番はここが聴きどころです。第2楽章のフルート、ヴァイオリンとチェンバロのトリオ・ソナタはよい響きです。第3楽章もフルートの快い響き、ヴァイオリンとチェンバロも素晴らしい演奏です。これは見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロで演奏しています。中低音楽器の美しい響きがあります。ブリテンが作り出すバッハの音楽はさすがに素晴らしいものです。第1楽章から勢いがあります。第2楽章はガンバが抜けて中低音の弦楽器の美しい響きがあります。第3楽章も大変素晴らしいアンサンブルです。これは見事な演奏です。


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