J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

ヘルマン・バウマン&マルクス・シュライヒ(1981)

CD1(TELDEC WPCS-21044)
CD2(TELDEC WPCS-21045)

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
2.      〃       第4番ト長調BWV1049
3.      〃       第1番ヘ長調BWV1046
4.管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
CD2
5.ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
6.      〃     第6番変ロ長調BWV1051
7.      〃       第5番ニ長調BWV1050
8.管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068

 フリーデマン・インマー(トランペット)(1)
 アリス・アーノンクール(ヴァイオリン)(1〜3&7)
 レオポルト・シュタストニー(リコーダー)(2)
      〃    (フラウト・トラヴェルソ)(4&7)
 ヘルマン・バウマン(ナチュラルホルン)(3)
 マルクス・シュライヒ(ナチュラルホルン)(3)
 ヘルベルト・タヘッツィ(チェンバロ)(1〜8)
 ユルク・シェフトライン(オーボエ)(1&3)
 クリストフ・コワン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
 ニコラウス・アーノンクール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
 ニコラウス・アーノンクール指揮
   ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
   録音 1981年12月6〜10日(1〜3&5〜7)
       1983年12月(4&8)

 オリジナル楽器でアーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによるバッハのブランデンブルク協奏曲の2回目の録音です。
 ブランデンブルク協奏曲第2番はクラリーノ・トランペットの独特の音とオーボエの響きがきれいです。またリコーダーもきれいな響きの演奏です。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのハーモニーが素晴らしい演奏です。第3楽章ではトランペット、オーボエ、ヴァイオリン、リコーダーが良い響きです。通奏低音のチェロとチェンバロが生きています。
 ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のリコーダーがあたたかい響きでレガートの演奏が見事です。ヴァイオリンの響きもまた素晴らしいものです。第2楽章では冒頭の通奏低音がチェロで演奏され重みがあります。第3楽章はフーガで始まりますがこの弦楽の演奏が素晴らしくリコーダーが主役というのを忘れてしまいそうです。
 ブランデンブルク協奏曲第1番はヘルマン・バウマンがナチュラルホルンを吹いています。低音は太く高音はやわらかな音色で気持ち良い演奏です。バロックオーボエとヴァイオリン(ヴァイオリーノ・ピッコロ)響きも素晴らしく、3本のオーボエはきれいな和音も聞かせてくれます。第2楽章のオーボエとヴァイオリンも素晴らしい。オーボエはほとんどウィンナオーボエと同じ音色です。第3楽章はリズムに乗ったホルンの響きがきれいです。弦楽の抜群の演奏があります。第4楽章のメヌエットはやや遅めのテンポで演奏しています。第1トリオのオーボエとファゴットは大変きれいな響きです。中間部のポロネーズは穏やかな演奏です。第2トリオのホルンとオーボエの演奏は速めのテンポで素晴らしい演奏になっています。さすがにバウマンのホルンは凄いです。  
 管弦楽組曲第2番はフルート、弦楽と通奏低音のための作品で、ここではトラヴェルソを吹いています。現代のフルートのような華やかさはありませんが、しっとりとした響きはバロックの魅力でもありむしろ癒されます。ポロネースの面白さバディネリの素晴らしい演奏など飽きさせません。 
 ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽合奏の美しい響きがあります。第1楽章はアーノンクールの指揮が素晴らしいアンサンブルです。第2楽章のアダージョは弦楽にヴァイオリンのカデンツァが入る短いものです。第3楽章は弦楽の華麗な響きが素晴らしい演奏です。良いアンサンブルです。
 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロで演奏しています。中低音楽器の美しい響きがあります。アーノンクールが引き出すバッハの音楽はやはり見事です。第1楽章はメリハリのある見事な演奏です。第2楽章はガンバが抜けますが、中低音の弦楽器の美しい響きがあります。第3楽章は全合奏で大変素晴らしいアンサンブルです。これは見事な演奏です。
 ブランデンブルク協奏曲第5番はシュタストニーのフラウト・トラヴェルソ、アリス・アーノンクールのヴァイオリン、ヘルベルト・タヘッツィのチェンバロによる演奏です。冒頭の重厚な弦楽による演奏に続くフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロがきれいに響きます。後半のタヘッツィのチェンバロ独奏(カデンツァ)が聴きものです。第5番はここが魅力です。第2楽章のフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンとチェンバロのトリオ・ソナタがよい響きです。第3楽章はフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンが良い響きで素晴らしい演奏です。バッハの音楽の美しさがあります。
 管弦楽組曲第3番はトランペットやティンパニが入って賑やかな響きになります。序曲の素晴らしい響きは見事です。第2曲「アリア」は弦楽のみで「G線上のアリア」としても有名です。第3曲「ガヴォット」も素晴らしい響きです。これもバッハの代表的な作品のひとつです。


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