その他のホルン作品2
ヨスト・マイヤー/ホルン協奏曲/ブルーノ・シュナイダー |
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CD(MIGROS MGB CD6234)
スイスの協奏曲集
1.ヨスト・マイヤー/ホルン協奏曲(2002)
2.エリック・ゴーディベール/フルートと
室内オーケストラのための「アルバムの綴り」
3.ペーター・ミーク/2台のピアノのための協奏曲
ブルーノ・シュナイダー(ホルン)(1)
フェリックス・レングリ(フルート)(2)
アドリエンヌ・ソーシュ(ピアノ)(3)
イーヴォ・ハーグ(ピアノ)(3)
ヤン・シュルツ指揮
ヌーシャテル室内管弦楽団
録音 2003年4月5日(1)
2004年12月5日(2)
2002年4月12&13日(3)
珍しいスイスの作曲家による協奏曲集です。ヨスト・マイヤー(1939〜)のホルン協奏曲は2002年の作品。ホルン・ソロはスイスのホルン奏者ブルーノ・シュナイダーが吹いています。3つの楽章で構成され第1楽章:アンダンテ・ソステヌート/アレグロはホルンのソロとバックのオーケストラの不協和音が響き渡ります。第2楽章:アンダンテは管楽器のソロとホルンのソロが聞かれます。この作品は自由な形式の音楽で主題としてのフレーズはないといってよいでしょう。カデンツァはハンドストップも使いながらグリッサンドの多用といった現代的な手法が見られます。第3楽章:モデラート/アレグロ・モデラートでは弦楽との対話が最初にあります。主部のアレグロ・モデラートではホルンの早いフレーズが聞きどころ。中間部のカンタービレ風の歌は全曲中の白眉でしょう。終結部は早いフレーズに戻っています。この楽章はいわば古典的な作風です。
エリック・ゴーディベール(1936〜)のフルートと室内オーケストラのための「アルバムの綴り」は1991年の作品。6つの部分で構成されています。第1曲「フモレスケ」は冒頭のパーカッションが印象的です。フルート・ソロは高音域と低音域を交互に吹く超絶技巧を要する難曲です。冒頭から意表をつく協奏曲です。第2曲「Lied(歌曲)」はまるで鳥が鳴いているかのような音楽です。第3曲「Vislon」は弦楽の高音域、アルトフルートの尺八風の表現が面白いです。第4曲「Abendlied」は遅いテンポの小品。第5曲「Dans la nuit」は静かな音楽です。第6曲「Lied ohne End」は最後の歌でフルートの歌が静かに流れます。
ペーター・ミーク(1906〜1990)の「2台のピアノのための協奏曲」は1939〜42年の作で、このアルバムでは唯一戦前の作品です。3つの楽章で構成され第1楽章:レント・アッサイの作風はこの時期独特の感情のうつろいを表したかのような音楽です。ピアノは単純な音が続きます。しばらくは1台のピアノのように聞こえます。第2楽章:アレグロはいよいよピアノ協奏曲らしい響きになります。サン=サーンスの協奏曲ような響きも聞こえます。第3楽章:ソステヌート/アレグレットになると2台のピアノがときに不協和音も響く現代音楽作品になっています。 |
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