その他のホルン作品2

グリンカ/室内楽作品集/イーゴリ・マカロフ
CD(Regis RRC-1288)

グリンカ/室内楽作品集
1.七重奏曲変ホ長調
2.ドニゼッティの主題によるセレナード
3.ベルリーニの主題による
  華麗なディヴェルティメント
4.大六重奏曲変ホ長調

  ロシア国立交響楽団ソロイスツ
  ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)(4)
  レオニード・オグリンチュク(ピアノ)(2&3)
  アレクセイ・ブルーニ(ヴァイオリン)(1、3&4)
  ミハイル・モシュクノフ(ヴァイオリン)(1、3&4)
  アンドレイ・ケヴォルコフ(ヴィオラ)(2〜4)
  エリク・ポズデーエフ(チェロ)(1〜4)
  ルステム・ガブドゥリン(コントラバス)(1〜3)
  ニコライ・ゴルブノフ(コントラバス)(4)
  アレクサンダー・コレシュコフ(オーボエ)(1)
  アレクサンダー・ペトロフ(ファゴット)(1&2)
  イーゴリ・マカロフ(ホルン)(1&2)
  ナターリャ・チェホヴスカヤ(ハープ)(2)
  録音1993年

 ミハイル・プレトニョフとロシア国立交響楽団のメンバーによるグリンカの室内楽作品集です。 
 七重奏曲変ホ長調はオーボエ、ファゴット、ホルン、2つのヴァイオリン、チェロとコントラバスの七重奏です。ベートーヴェンのようにクラリネットではなくオーボエがソロ楽器になっています。ヴィオラも使いません。作品は4つの楽章で構成されています。オーボエが歌うため明るい響きになりますが弦楽の響きがよくて派手になりません。ホルンも明るい響きです。第2楽章:アダージョ・ノン・タントは穏やかな楽章でオーボエソロが哀愁的なメロディを歌います。ホルンは伝統的なロシアのホルンの響きで明るくやわらかな音色です。第3楽章:メヌエットは弦のピツィカートに載って管楽器が演奏するところが印象に残ります。第4楽章:ロンドはアレグロです。大変勢いのある民謡調の楽章です。ここでもピツィカートが響きます。
 ドニゼッティの歌劇「アンナ・ボレーニナ」の主題によるセレナードはピアノ、ハープ、ファゴット、ホルン、ヴィオラ、チェロとコントラバスの七重奏です。このセレナードは「序奏:ラルゴ」「カンタービレ・アッサイ」「モデラート」「ラルゲット」「プレスト」「アンダンテ・カンタービレ」「フィナーレ:アレグロ・モデラート」の7つの楽章が切れ目なく続けて演奏されています。ピアノとハープが作り出す音色に中低音の弦楽とホルン、ファゴットが絡んでくるこのセレナードはハープとピアノのきらめきなくしては物足りなかったでしょう。ハープの役割は大きいです。そのハープ伴奏でファゴットが歌うラルゲットが美しい。3拍子のプレストはピアノが素晴らしい響きを出しています。続く「アンダンテ・カンタービレ」はピアノとチェロの歌が流れます。ハープも入ります。「フィナーレ」ではホルン・ソロで始まります。これはオペラ・アリアのようです。素晴らしいセレナードです。
 ベルリーニの歌劇「 夢遊病の女」の主題による華麗なディヴェルティメントは1832年の作、ピアノ、弦楽四重奏とコントラバスの六重奏です。第1楽章「ラルゲット」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「ヴィヴァーチェ」が続けて演奏されます。
 大六重奏曲変ホ長調はディヴェルティメントと同じく1832年の作で、ピアノ、弦楽四重奏とコントラバスで演奏されます。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「フィナーレ:アレグロ・コン・スピリット」の3つの楽章から構成され第2楽章と第3楽章は続けて演奏されます。25分ほどの大曲です。第1楽章の冒頭から力強い響きが流れます。このピアノの響きがシューベルトに似ていて、グリンカがイタリア留学したことと大いに関係があるかもしれません。この作品はピアノ六重奏曲として魅力あふれる作品といってよいでしょう。


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