その他のホルン作品2

ラーション/ホルンと弦楽のためのコンチェルティーノ/ペール・ヨーラン
CD(Intim Musik IMCD 030)

ラーション/12のコンチェルティーノ
1.フルートのためのコンチェルティーノOp45-1
2.オーボエのためのコンチェルティーノOp45-2
3.クラリネットのためのコンチェルティーノOp45-3
4.ファゴットのためのコンチェルティーノOp45-4
5.ホルンと弦楽のためのコンチェルティーノOp45-5
6.トランペットと弦楽の為のコンチェルティーノOp45-6
7.トロンボーンと弦楽の為のコンチェルティーノOp45-7

 ヨーラン・マルクソン(フルート)(1)
 モルテン・ラーション(オーボエ)(2)
 ウルバン・クラーション(クラリネット)(3)
 アンデシュ・エングストレーム(ファゴット)(4)
 ペール・ヨーラン(ホルン)(5)
 ベングト・ダニエルソン(トランペット)(6)
 ラーシュ=ヨーラン・カールソン(トロンボーン)(7)
 カメラータ・ルーマン
 録音 1994年

 ラーシュ=エリク・ラーション(1908〜1986)はスウェーデンの作曲家です。12のコンチェルティーノから管楽器のためのコンチェルティーノ7曲を収録しています。演奏もスウェーデンの演奏家によります。
 フルートのためのコンチェルティーノは3つの楽章で構成されています。マルクソンのフルートは透明感があり抒情的なこの作品を情感豊かに演奏しています。
 オーボエと弦楽のためのコンチェルティーノも3つの楽章で構成されています。モルテン・ラーショのオーボエはやわらかい響きで美しい音色です。北欧の情景を見るような雰囲気を感じます。
 クラリネットと弦楽のためのコンチェルティーノも3つの楽章で構成されています。クラーションのクラリネットが豊かな響きで低音から高音まできれいな演奏です。第1楽章のカデンツァも見事な演奏です。
 ファゴットと弦楽のためのコンチェルティーノも3つの楽章で構成されています。エングストレームのファゴットは明るく澄んだ響きでこの魅力的な作品を演奏しています。第1楽章のカデンツァは素晴らしい演奏です。3つの楽章は切れ目なく演奏されています。
 ホルンと弦楽のためのコンチェルティーノも3つの楽章で構成されています。ヨーランはヘルマンソンに次ぐ録音です。第1楽章は美しい響きのホルンが縦横に歌われます。第2楽章は哀愁的な主題が朗々と流れます。第3楽章は狩のロンド風の軽快な主題が見事に歌われます。中間部では抒情的な歌になります。これは素晴らしい演奏です。 
 トランペットと弦楽のためのコンチェルティーノも3つの楽章で構成されています。第1楽章は冒頭のピツィカートに乗ったトランペットが印象的です。第2楽章のカンタービレは良い響きです。第3楽章は軽快な主題が楽しく聴かれます。全曲6分あまりの短い作品です。
 トロンボーンと弦楽のためのコンチェルティーノは3つの楽章で構成されています。冒頭からトロンボーンの深い響きに圧倒されそうです。カデンツァがあり雄大な響きです。第2楽章も雄大な演奏、第3楽章では細かいフレーズの見事な演奏が聴かれます。これはトロンボーンの名曲です。


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