アンサンブル

アイ・プレイ・フレンチ・ホルン〜ボブ・ワットと彼の仲間たち
CD(MSR Classics MS1696)

アイ・プレイ・フレンチ・ホルン
1.コックラン/永遠と愛
2.ラヴェル〜フィナティ/フォルラーヌ
3.コックラン/ミッシング・マイルス
4.バッハ〜コックラン/Lord I Cry to Thee
5.ニュートン〜ワット/アメージング・グレース
6.コックラン/ラフター
7. 〃   /ユーモア/風刺
8.伝承〜ワット&コックラン/ガラ人の物語
9.ブルーベック/ブルー・ロンド・アラ・トゥルク
10.伝承〜コックラン/密かに/輝く日を仰ぐとき
11.コックラン/ミッシング・マイルス1、2、3

 ボブ・ワット(ホルン)(1〜11)
 ミシェル・リチャーズ(ヴァイオリン)(1)
 シド・ペイジ(ヴァイオリン)(1)
 ジョン・ヘイハースト(ヴィオラ)(1)
 ラリー・コーベット(チェロ)(1)
 バリー・フィナティ(ギター)(2)
 トッド・コックラン(ピアノ)(3、4、7〜11)
 ファンファン・ジュ(チェロ)(6&7)
 レイナー・キャロル(パーカッション)(7、8)
 ナイジェル・ビンズ(ヴォーカル)(8)
 オスカー・ブラウン(ヴォーカル)(8)
 Jr・エルストン・カー(ヴォーカル)(8)
 マーカス・イーリー(ヴォーカル)(8)
 エリック・ハンクス(ヴォーカル)(8)
 ランス・ムーア(ヴォーカル)(8)
 K・ヴィンセント=ウィッククリフ(ヴォーカル)(8)
 デイヴ・タル(ドラムス)(9)
 トレイ・ヘンリー(ベース)(9)
 録音 2018年 

 ボブ・ワットはアメリカのホルン奏者、ロサンジェルス・フィルの首席ホルン奏者を37年つとめました。このアルバムはラヴェルやバッハの作品のアレンジや、ピアニストのトッド・コックランの作品、また伝承曲のアレンジなど多彩なアルバムで、ボブ・ワットのやわらかで甘い響きのホルンが楽しめます。
 2曲目のラヴェルの作品は「クープランの墓」の第3曲「フォルラーヌ」をギタリストのバリー・フィナティが編曲してフィナティがギターで伴奏しています。ホルンでこの作品を吹くというのは大変なことですが、さすがにボブ・ワットの演奏は素晴らしいものです。
 5曲目の「アメージング・グレース」は誰もが知る名曲です。これをホルンの多重録音でホルンアンサンブルとして演奏しています。
 8曲目の「ガラ人の物語」はアメリカの先住民族の話です。ホルンとピアノで演奏されますが、ここに掛け声とパーカッションが入ります。
 9曲目の「ブルー・ロンド・アラ・トゥルク」はデイヴ・ブルーベックのジャズナンバーでこれをカルテットで演奏していますのでここではジャズホルンが聴けます。アメリカの黒人演奏家の血が騒ぐことは間違いありません。
 またコックランのアレンジが素晴らしい伝承作品やコックランのオリジナル作品は大変聴きやすく、よいアルバムです。


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