シューベルト/八重奏曲

ウィル・サンダース(1996)
CD(CAPRICIO 10 840)

シューベルト/八重奏曲ヘ長調Op166、D803
  〜2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
   コントラバス、クラリネット、ホルンと
  ファゴットのための

  リノス・アンサンブル
  ウィンフリード・ラデマッヒャー(第1ヴァイオリン)
  ゲッツ・ハルトマン(第2ヴァイオリン)
  マティアス・ブッチホルツ(ヴィオラ)
  マリオ・ブラウマー(チェロ)
  イェルク・リノヴィツキ(コントラバス)
  レイナー・ミュラー=ヴァン・レクム(クラリネット)
  ウィル・サンダース(ホルン)
  エバーハード・マルシャル(ファゴット)
   録音 1996年6月7〜9日
   ザールブリュッケン・ミュージック・スタジオ

  ドイツのリノス・アンサンブルによるシューベルトです。長大な曲をきれいにまとめています。第1楽章の整然としたアンサンブルは室内楽団のようにまとまりがあります。序奏のあと提示部に入って聞かれる主題がクラリネットからホルンに受け継がれますが、サンダースのホルンがザイフェルトのような音色で驚きます。そのテクニックも素晴らしいものでした。第1楽章のホルンの出番は多いですがいずれも見事な演奏です。コーダのホルンは聞きものです。また第4楽章ではヴァリエーション3のホルン・ソロが実に素晴らしい。あらためてシューベルトのメロディの美しさと豊かさを感じます。第5楽章のメヌエットは交響曲を聴いているかのように完成度の高い楽章です。第6楽章は暗い響きの序奏が劇的ですがアレグロに入るとロザムンデのバレエ音楽のように楽しい主題が流れます。大変聞き応えのある演奏です。演奏時間63分。


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