シューベルト/八重奏曲

ウルリヒ・ヒュープナー(ナチュラルホルン)(2018)
CD(ALPHA 461)

1.シューベルト/八重奏曲ヘ長調D803
2.ベルワルド/大七重奏曲変ロ長調

 アニマ・エテルナ・ブリュッヘ
 リザ・シクリャヴェル(クラリネット)
 リザ・ゴールトベルク(ファゴット)
 ウルリヒ・ヒュープナー(ナチュラルホルン)
 ヤーコプ・レーマン(ヴァイオリン)
 ラースロー・パウリク(ヴァイオリン)(1)
 ベルナデッテ・フェルハーヘン(ヴィオラ)
 ダヴィト・メルコニアン(チェロ)
 ベルターネ・ルイス・モリナ(コントラバス)
 録音 2018年10月

 ベルギーの古楽器オーケストラ「アニマ・エテルナ」が小編成で室内楽作品を録音しました。
 シューベルトの八重奏曲は演奏に1時間近くかかるる大曲で室内アンサンブルのための交響曲といえます。1824年に書かれており「未完成」と「ザ・グレート」の間になります。シューベルトはホルンを大切にした曲が多いのですが、この曲にも重要なメロディーを吹かせています。第1楽章ではアダージョに続くアレグロの中で演奏される流れるようなメロディはクラリネットの主題に続くものでホルンの流れるような主題が美しいです。速いテンポですがヒューブナーのホルンのハンドさばきの素晴らしさに驚きます。後半もそれぞれの楽器が調和のとれた演奏で素晴らしい響きです。コーダはホルンで終わります。第2楽章:アダージョはクラリネットで始まる穏やかな雰囲気がきれいです。ホルンにも受け継がれます。第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェは快活なスケルツォです。トリオが大変きれいです。第4楽章:アンダンテはは主題と変奏曲、「ロザムンデ」の間奏曲を思わせるようなメロディーが出てきます。ホルンにも美しい主題が現れます。第5楽章:メヌエットはこの曲の中でも白眉といえる楽章です。クラリネットの美しい主題が転調しながら歌われ弦楽器、ホルンに受け継がれていきます。感動的な美しさがあります。オリジナル楽器の響きは何度聞いても良いものです。第6楽章・アンダンテ・モルト〜アレグロはシューベルトの音楽の美しさがあります。この楽章だjけでも完成された作品のように思えるほどストーリーを感じさせるもので、す。全6楽章小さい編成ながらもオーケストラを聞いているかのようです。演奏時間57分15秒
 フランツ・ベルワルド(1796〜1868)スウェーデンの作曲家で19世紀ロマン派時代の音楽の流れを受けています。七重奏曲は3つの楽章で構成されています。第1楽章は序奏のアダージョのあとにアレグロになります。この作品は小さなシンフォニーといってもよいほどよくできています。木管とホルンのユニゾーンがきれいです。第2楽章はポコ・アダージョ〜プレスティシモ〜アダージョの3つの部分になっていて、3つの楽章が続けて演奏されるのと同じようですから、実質5楽章と考えてもよいでしょう。ポコ・アダージョではホルンとファゴットの作り出す和音が印象的です。プレスティシモはスケルツォにあたります。軽快で楽しそうです。弦の厚みもあります。シューベルトの八重奏曲に少し似たような響きもあります。続くアダージョは弦の哀愁的な主題がきれいです。第3楽章のフィナーレはアレグレロ・コン・スピリットはまさに7つの楽器によるシンフォニーのようです。良い響きを出しています。


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