モーツァルト/室内楽作品

ディヴェルティメント第15番&音楽の冗談/ゼルナー&アルトマン
CD(DENON COCO-70770)

モーツァルト/室内楽作品
1.ディヴェルティメント第15番変ロ長調K287
2.音楽の冗談K522

  ウィーン室内合奏団
  ゲルハルト・ヘッツェル(第1ヴァイオリン)
  ヨーゼフ・ヘル(第2ヴァイオリン)
  ハット・バイエルレ(ヴィオラ)
  アーダルベルト・スコチッチ(チェロ)
  ヘルベルト・マイヤー(コントラバス)
  フランツ・ゼルナー(ホルン)
  フォルカー・アルトマン(ホルン)
  録音1992年4月4〜9日
   ウィーン、カジノ・ツェーガーニッツ

  ウィーン室内合奏団によるモーツァルトです。ウィーン伝統のモーツァルトはさすがに美しい。 
 ディヴェルティメント第15番変ロ長調は2つのホルンと弦楽のための作品です。弦楽オーケストラと2つのホルンで演奏されることもあります。6つの楽章で構成されています。第1楽章では弦楽の美しさと2つのホルンによる和音の素晴らしさが聞きものです。第2楽章の「主題と変奏」は主題の名旋律と6つの変奏が演奏されきます。第1変奏のヘッツェルのヴァイオリンが素晴らしい。第2変奏にはホルンの下降音が入ります。ホルンと弦楽の作り出す極上の響きがあります。第3楽章「メヌエット」はホルンと弦楽の美しさ。第4楽章「アダージョ」はモーツァルトの弦楽作品の中でも極めて美しいアダージョでしょう。ヘッツェルの美音が素晴らしい。第5楽章「メヌエット」はモーツァルトのメヌエットらしいホルンの明るい響きが印象的です。第6楽章はアンダンテの序奏ではヴァイオリンソロが絶品、主部のアレグロ・モルトからはホルンが入って華やかな響きになります。
 音楽の冗談は辻音楽師が調子っぱずれの演奏するところを皮肉ったようにわざと音をはずさせるところが面白いです。作品には数か所しか指示はありませんが実際に初心者のアマチュアが演奏したらそんなものではなく笑えないミスは続出するでしょう。第1楽章は特におかしいところはありませんが、第2楽章の「メヌエット」ではトリオのホルンで音を間違えて不協和音になるところが面白いです。その中でヘッツェルのヴァイオリンがあまりにも美しい。第3楽章の「アダージョ・カンタービレ」は弦楽のみの演奏、冗談抜きで大変美しい響きが流れます。最後のヴァイオリンのカデンツァで少し調子っパズレにさせるのですが、ヘッツェルが演奏すると何事もなかったようにさらっと演奏しています。第4楽章「プレスト」ではにぎやかな響きになります。最後に全体で不協和音を出して終わります。この演奏はうますぎて冗談とはいえそうもない「音楽の冗談」です。


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