モーツァルト/室内楽作品

ピアノと管楽器の為の五重奏曲/マーティン・ファン・デ・メルヴェ(1997)
CD(CLUMNS CLASSICS 0122)

 1.ベートーヴェン/ピアノと管楽器の為の五重奏曲
                 変ホ長調Op16
 2.モーツァルト/ピアノと管楽器の為の五重奏曲
                 変ホ長調K452

  クララ・ヴュルツ(ピアノ)
  ハンス・メイエル(オーボエ)
  ヘンク・デ・グラーフ(クラリネット)
  マーティン・ファン・デ・メルヴェ(ホルン)
  ペーテル・ハースターランド(ファゴット)
  録音 1997年1月

 オランダの演奏家による室内楽作品です。
 ベートーヴェンとモーツァルトの2つの作品は編成がまったく同じで3つの楽章で構成されています。そんなわけでこの2つの作品はカップリングされることは多いです。 そして同じ変ホ長調の作品ということもあり兄弟のようなものですが、曲の雰囲気は全く別のものです。ベートーヴェンの作品はピアノが重くどちらかといえばピアノが主役です。 
 モーツァルトのピアノ五重奏はアンサンブルの中のひとつの楽器としての位置づけではないかと思われます。いわば木管四重奏の伴奏になっているかのようです。その中にあって4人の管楽器奏者の腕は見事なもので、この作品の素晴らしさと美しさを限りなく示してくれていると思います。ベートーヴェンではピアノパートの充実した演奏、モーツァルトでは調和のとれた管楽器の和音が絶妙です。


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