モーツァルト/室内楽作品
音楽の冗談/ハンス・ベルガー&ヨーゼフ・コラー(1954) |
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CD(Westminster UCCW-3048)
モーツァルト/室内楽作品集
1.オーボエ四重奏曲ヘ長調K370
2.フルート四重奏曲第1番ニ長調K285
3.音楽の冗談K522
ハンス・カメシュ(オーボエ)(1)
ハンス・レズニチェク(フルート)(2)
ハンス・ベルガー(ウィンナホルン)(3)
ヨーゼフ・コラー(ウィンナホルン)(3)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(1〜3)
録音 1950年(1&2)(モノラル)
1954年(3)(モノラル)
ウィーン・コンツェルトハウス・モーツァルトザール
フルトヴェングラー時代のウィーン・フィルの演奏家によるモーツァルトです。
オーボエ四重奏曲はハンス・カメシュのソロでLPで親しんだ演奏でした。ウィンナ・オーボエのチャーミングな音色で聴くモーツァルトは味があります。3つの楽章ともにいうことありません。
フルート四重奏曲第1番は4曲のフルート四重奏曲の中でも一番有名です。冒頭から明るいフルートの響きが流れます。フルートの流麗な演奏と弦楽四重奏の響きの良さが素晴らしい。
音楽の冗談は2本のホルンと弦楽四重奏によるディヴェルティメントです。弦楽は人数を増やして演奏することも多いですがここでは四重奏です。第1楽章は申し分ないモーツァルトです。ホルンの響きもきれいです。第2楽章のメヌエットはやや遅いテンポで演奏しています。ホルンの崩れる和音のところは見事に音が濁って聞こえます。第3楽章のアダージョ・カンタービレは弦楽のみの演奏で美しい響きが流れます。最後にアントン・カンパーのヴァイオリン・ソロがちょっとぼけるところも大変きれいです。第4楽章のプレストはホルンが華やかに響きます。ここでは最後に不協和音で終わります。ウィーンのモーツァルトはいいものです。 |
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