J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

ジャン=フランソワ・タイヤール&ダイアン・イートン(2005)
CD(NAXOS 8.557755-6)2枚組

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.      〃       第2番ヘ長調BWV1047
3.      〃       第3番ト長調BWV1048
4.音楽の捧げものBWV1079より
       トリオ・ソナタ ハ短調
CD2
5.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
6.      〃       第5番ニ長調BWV1050
7.      〃      第6番変ロ長調BWV1051
8.フルート協奏曲ト短調BWV1056
  (チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調よりレティ編)

 アンドレス・ガベッタ(ヴィオリーノ・ピッコロ)(1)
      〃    (ヴァイオリン)(2〜6&8)
 ジャン=フランソワ・タイヤール
           (ナチュラルホルン)(1)
 ダイアン・イートン(ナチュラルホルン)(1)
 ディエゴ・ナドラ(オーボエ)(1&2)
 ペドロ・カストロ(オーボエ)(1)
 ヴィヴィアン・ベルク(オーボエ)(1)
 ハビエル・アリグ(ファゴット)(1)
 ジョルジョ・パロヌッチ(チェンバロ)(1〜8)
 ニクラス・エクルンド(トランペット)(2)
 ルイス・ベドゥスキ(リコーダー)(2&5)
 ヴィヴィアン・ベルク(リコーダー)(5)
 ステファーヌ・レティ(フラウト・トラヴェルソ)
                (4、6&8)
 ピエール・フランク(ヴィオラ)(7)
 クリストフ・ゴーゲ(ヴィオラ)(7)
 シルヴィア・テカルディ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(7)
 レベッカ・ルソ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(7)
 デニス・セヴェリン(チェロ)(4&7)
 ジュゼッペ・ロ・サルド(コントラバス)(7)
 アンドレス・ガベッタ指揮 
 スイス・バロック・ソロイスツ
  録音 2005年4月25日〜5月4日

 アンドレス・ガベッタ率いるスイス・バロック・ソロイスツによるブランデンブルク協奏曲全集です。古楽器による演奏です。
  第1番は2本のホルン、3本のオーボエ、ファゴットとヴァイオリンがソロ楽器になります。第1楽章はやや速めのテンポで2本のホルンが冒頭から鳴り響きます。3本のオーボエとファゴットもよく響きます。タイヤールとイートンのナチュラルホルンは実に素晴らしい響きです。第2楽章ではオーボエとファゴットとヴァイオリンのアンサンブルがきれいです。第3楽章のアレグロでは2本のナチュラルホルンが明るく響いています。オーボエとホルンのバロックの響きが素晴らしい。第4楽章のメヌエットはやや速めのテンポで演奏しています。第1トリオでは3本のバロック・オーボエとファゴットの響きが聞きもの、中間部のポロネーズも速めのテンポで演奏していました。第2トリオのホルンはやや速めのテンポで素晴らしい演奏をしています。ストップ音がきれいに響きます。オーボエとの掛け合いも素晴らしいです。
 第2番ではトランペットのソロがきれいに響きます。ヴァイオリンとリコーダーのソロもきれいに響きます。第2楽章はヴァイオリン・ソロとオーボエ、リコーダーのトリオがよい響きです。第3楽章はトランペットの高音がきれいです。オーボエとリコーダーも素晴らしいです。
  第3番は弦楽合奏とチェンバロだけの演奏です。第1楽章は速めのテンポで厚みのある演奏が聞かれます。第2楽章:アダージョではチェンバロの長いカデンツァが挿入されています。第3楽章のアレグロは速いテンポの弦楽の演奏が素晴らしい。
 「音楽の捧げもの」から「トリオ・ソナタ ハ短調」が演奏されています。この作品の最も美しいところで、フルート、ヴァイオリンと通奏低音が4つの楽章を演奏しています。ブランデンブルク協奏曲の中にふさわしい名曲です。
  第4番は速めのテンポで2本のリコーダーが華やかに演奏しています。ヴァイオリンがソロ楽器に加わります。3つの楽器が作り出す響きが厚いです。第2楽章は2本のリコーダーが透明感のあるよい響きで歌います。第3楽章のプレストは弦楽の響きがきれいです。ヴァイオリンとリコーダーの柔らかな響きが素晴らしいです。
 第5番はフルート、ヴァイオリンとチェンバロがソロ楽器になります。ステファーヌ・レティのフラウト・トラヴェルソはしっとりとした響きがきれいです。ガベッタのヴァイオリンとパロヌッチのチェンバロも素晴らしく、第1楽章後半では長いカデンツァがチェンバロだけで演奏されますが、この楽器は大変良い響きでなんともいえません。第2楽章はチェンバロのアルペッジョに続くフルートのやわらかな響きとヴァイオリンがきれいです。この2つの楽器は響きが似ているので時には溶け合うようです。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとトラヴェルソ・フルートの息の合った演奏が見事です。チェンバロも目まぐるしく演奏します。よい演奏です。
  第6番はヴィオラ2、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯します。速めのテンポで忙しく演奏しています。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが流麗な演奏をします。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。そのアンサンブルの美しさは素晴らしいものです。
  フルート協奏曲ト短調はチェンバロ協奏曲第5番ヘ短調から演奏者のレティが編曲したものです。3つの楽章で構成されています。この作品はピアノで演奏されることがありますが、フルートで演奏するのもよいものです。第2楽章のアダージョは大変有名な曲です。この楽章がフルートで聴けるのは素晴らしいことです。弦のピツィカートにのってフルートが美しい響きで歌います。第3楽章も素晴らしい演奏です。


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