J・S・バッハ/ホルン作品集

バッハ/無伴奏チェロ組曲第2番&第6番(ホルン版)ダニエル・カッチェン
CD(自主制作) 

バッハ/無伴奏チェロ組曲(ホルン版)
1.無伴奏組曲第2番ニ短調BWV1008
2.無伴奏組曲第6番ト長調BWV1012(原曲ニ長調)
3.サラバンド(4本のホルン版)
   〜無伴奏組曲第6番より

  ダニエル・カッチェン(ホルン)
  録音 2008&2012年

 ダニエル・カッチェンはボストン交響楽団のホルン奏者でアリゾナ大学の教授です。
 バッハの無伴奏組曲を原曲のままで演奏しています。第2番はニ短調ですがト短調に移調しないで原曲の二短調で演奏していますので、低音が多くなってスラー、レガートが難しくなってくるようです。カッチェンの演奏聴いてから他の演奏を聴くと音程の違いに驚きます。しかしながらこの演奏の見事なことには感服します。
 無伴奏組曲第6番ニ長調はト長調に編曲した版で低い音から始まります。この演奏はチェロの音を意識したのかもしれません。それにしても第1楽章の低音の連続は驚きですが、これはカッチェンがボストン交響楽団の第2ホルン奏者で低音を吹くことが多いことからお手の物と思われます。今まで聞いた無伴奏の中でも驚きの演奏です。
 最後のボーナストラックに無伴奏組曲第6番の第3曲「サラバンド」を4本のホルンのために編曲した版で演奏したものを収録しています。これもまた見事な演奏です。演奏はカッチェンが4つのパートを吹く多重録音です。


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