デニス・ブレイン

ヴィンター/狩人の月/デュカス/ヴィラネル/マラン・マレ/ル・バスク
CD(VENIAS VN-02418)

1.ジェイコブ/ピアノと管楽器のための六重奏曲Op6
2.ギルバート・ヴィンター/狩人の月
3.デュカス/ヴィラネル
4.フリッカー/木管五重奏曲Op5
5.アーノルド・クック/アリオーソとスケルツォ
6.マラン・マレ/ル・バスク
7.マルコム・アーノルド/大大序曲
8.マスカーニ/
     歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
9.ワルトトイフェル/スケーターズ・ワルツ

  デニス・ブレイン(ホルン)(1〜6)
  デニス・ブレイン(オルガン)(7&8)
  デニス・ブレイン管楽五重奏団(1&4)
  ヴィレム・タウスキー指揮
   BBCコンサート・オーケストラ(2)
  ウィルフィリッド・ペアリー(ピアノ)(3&6)
  マージョリー・レンプフェルト(ヴィオラ)(5)
  カーター弦楽三重奏団(5)
  マルコム・アーノルド指揮
   ホフナング交響楽団(7) 
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
   フィルハーモニア管弦楽団(8&9)
  録音 1957年7月22日(1)
      1957年6月16日(2)
      1957年8月24日(3、4&6)
      1957年5月1日(5)
      1956年11月13日(7)
      1954年7月24日(8)
      1960年9月21&23日(9)

 デニス・ブレイン・コレクション(20枚セット)の第18集です。
 ゴードン・ジェイコブの「ピアノと管楽器のための六重奏曲」は2度目の録音でした。ジェイコブはブレインのためにホルン協奏曲を書いていました。この作品は委嘱作品で5つの楽章で構成されています。ロマン的な作品で響きがきれいです。
 ギルバート・ヴィンターの「ハンターズ・ムーン(狩人の月)」はブレインの友人ジョン・ブルデンのために書かれています。ハンドストップの面白さは狩猟ホルンそのものです。ブレインの演奏が聴けるのはこの上ない喜びです。管弦楽伴奏で聴くのはいいものです。
 デュカスの「ヴィラネル」はブレインの代名詞といってもよいほど親しみ深い作品です。この録音は最後の室内楽コンサートで演奏したものです。滑らかな演奏でこの難曲を名曲にしてくれた功績は大きいです。スタジオ録音よりテンポは速いです。
 フリッカーの「木管五重奏曲」は最後の演奏会に演奏されたものです。4つの楽章で構成されています。第3楽章はカノン変奏曲で主題がホルンで提示されます。
 アーノルド・クックの「アリオーソとスケルツォ」は楽器の構成がモーツァルトのホルン五重奏曲と同じです。ホルン、ヴァイオリンとヴィオラが2つ、そしてチェロというものです。これならモーツァルトの五重奏曲と同じプログラムで演奏ができます。曲はきれいなロマンティックな作品です。ブレインの優雅な音が響きます。1955年の作品。
 マラン・マレの「ル・バスク」はこのブレインの演奏によって有名になりましたが、原曲はビオラの作品です。ブレインはリピートなしで吹いています。何度聞いても素晴らしいです。
 マルコム・アーノルドの「大大序曲」は1956年のホフナング音楽祭で演奏されたライヴ録音でここではブレインがオルガンを弾いています。
 マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲でもブレインがオルガンを弾いたことはよく知られています。こちらはカラヤンの指揮です。
 ワルトトイフェルの「スケーターズ・ワルツ」は1960年のステレオ録音でブレインの参加はありません。ブレインが参加した「スケーターズ・ワルツ」はカラヤンと1953年に録音したもの、ヘンリー・クリップスと1956年に録音したものがあります。


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