モーツァルト/室内楽作品
ピアノと管楽の為の五重奏曲/ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(1988) |
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CD(VISTA VERA VVCD-00054)
モーツァルト/室内楽集
1.クラリネット五重奏曲イ長調K581
2.ファゴットとチェロのためのソナタ変ロ長調K292
3.ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調K452
ウラディーミル・ソコロフ(クラリネット)(1&3)
ショスタコーヴィチ弦楽四重奏団(1)
A・シシュロフ(ヴァイオリン)(1)
S・ピシューギン(ヴァイオリン)(1)
A・ガルコフスキー(ヴィオラ)(1)
アレクサンドル・コルチャギン(チェロ)(1&2)
ワレリー・ポポフ(ファゴット)(2&3)
エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)(3)
アレクセイ・ウトキン(オーボエ)(3)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(3)
録音 1988年12月18日ライヴ
このアルバムはモーツァルトの室内楽作品を収録したものです。ロシアでのライヴ録音です。
クラリネット五重奏曲のウラディーミル・ソコロフはソビエト国立交響楽団の首席クラリネット奏者でした。モーツァルトの最高傑作と言っても良いこの作品を大変美しいクラリネットで演奏しています。第1楽章から豊かな表現力で素晴らしいクラリネットを奏でています。第2楽章のラルゲットは哀愁的な主題を歌います。この演奏は感動的です。第3楽章のメヌエットはクラリネットの入らない第1トリオが絶品の弦楽四重奏です。またフィナーレの中間部にヴィオラのソロ・フレーズが流れるのも特徴でしょう。クラリネットだけでなく弦楽四重奏にとっても傑作といえます。ソコロフのクラリネット共々名演です。
ファゴットとチェロのためのソナタ変ロ長調は3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ロンド、アレグロ」です。音域の近い中低音楽器による二重奏は気持ちの良い響きです。第1楽章は程よいテンポで和音の美しさがあります。第2楽章は穏やかにファゴットが歌って、チェロが支えています。そして2つの楽器の対話がきれいに響きます。第3楽章のロンドは楽しそうに演奏しています。
ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調は1784年モーツァルト28歳の時の作品です。ベートーベンの同じ組み合わせの作品同様に人気の高い作品です。録音も多いです。3つの楽章で構成されています。ジョージア出身のピアニスト、ヴィルサラーゼの率いるアンサンブルはモーツァルトの明るさ、楽しさを存分に味合わせてくれます。第1楽章「ラルゴ〜アレグロ・モデラート」では木管とホルンの美しい響きが素晴らしい演奏です。ヴラトコヴィチのホルンがよく響きます。第2楽章「ラルゲット」でホルンのソロがあります。美しい響きのホルンです。第3楽章のロンドは良い響きです。ピアノと管楽器のバランスが素晴らしいです。 |
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