デニス・ブレイン

モーツァルト/協奏交響曲/ディヴェルティメント第15番

CD(WARNER CLASSICS 0190295019921)11枚組

CD7/モーツァルト/作品集
1.協奏交響曲変ホ長調K.297b
2.ディヴェルティメント第15番 変ロ長調K.287
3.歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
        〜「恋人よ、許してください」

デニス・ブレイン(ホルン)
バーナード・ウォルトン(クラリネット)(1)
シドニー・サトクリフ(オーボエ)(1)
セシル・ジェイムズ(ファゴット)(1)
エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)(3)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
 フィルハーモニア管弦楽団
 録音 1953年12月17&18日(1)
     1952年4月28日&5月2日
     1955年5月28&29日(2)
     1954年7月19〜21日(3)

 デニス・ブレイン生誕100年記念アルバムです。
 カラヤンは協奏交響曲K297bを2度録音しましたがこのフィルハーモニア全盛期の録音はブレインのホルンやウォルトンのクラリネットなど名手たちによる見事なアンサンブルが素晴らしく、歴史に残る名盤となりました。第2楽章の美しさは絶品です。第3楽章のアンダンティーノで4つのソロ楽器が良いアンサンブルを奏でます。この楽章は変奏曲になります。カラヤンのモーツァルトは大変素晴らしい演奏です。
 ディヴェルティメント第15番変ロ長調はカラヤンが得意としていた曲らしく、録音はこのフィルハーモニア盤が最初で、ベルリン・フィルとは1965年と1987年にスタジオ録音していました。フィルハーモニアではブレイン、ベルリン・フィルではザイフェルトという名手を得て名演奏を繰り広げていました。このフィルハーモニア盤は弦楽の緻密な演奏が素晴らしく、その中にブレインとセカンドはおそらくニール・サンダースと思われますが実に素晴らしい2つのホルンが響きます。第2楽章の主題と変奏曲は大変素晴らしい演奏です。
 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」の「恋人よ、許してください」はシュワルツコップのソプラノ独唱です。途中にソプラノとホルンが歌うところがあります。そこに美しいホルンの響きが聴かれます。ホルンとソプラノの対話が素晴らしい演奏になっています。


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