モーツァルト/室内楽作品
ピアノと管楽の為の五重奏曲/ダビド・F・アロンソ(2011) |
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CD(indesens INDE039)
1.モーツァルト/ピアノと管楽器のための
五重奏曲変ロ長調 K.452
2.ベートーヴェン/ピアノと管楽器のための
五重奏曲変ホ長調 Op.16
ウィンド・ピアノ五重奏団
ラモン・オルテガ・ケロ(オーボエ)
ダビド・フェルナンデス・アロンソ(ホルン)
マルク・トレネル(ファゴット)
セバスティアン・マンツ(クラリネット)
ヘルベルト・シュフ(ピアノ)
録音 2011年年9月10〜12日
サン=マルセル寺院(パリ)
ミュンヘン国際コンクールで優勝していた演奏者たちによる、ピアノと管楽器のための五重奏曲です。
モーツァルトのピアノと管楽器のための五重奏曲はフルートが抜けた木管五重奏とピアノのための作品でこの組み合わせの代表作のひとつです。1784年モーツァルト28歳の時の作品です。3つの楽章で構成されています。第1楽章:ラルゴ〜アレグロ・モデラートはなじみ深い響きに始まります。ブレインのホルンを思い出させるこの作品は、何度聴いてもよいものです。アロンソの美しいホルン、ケロのオーボエ、マンツのクラリネットなどによるモーツァルトは素晴らしい演奏です。ホルンが良く響きます。まるでブレインが演奏しているかのようです。第2楽章のラルゲットはモーツァルトらしい美しさがあります。実に感動的な演奏です。第3楽章のアレグレットは親しみやすい主題に始まります。この楽しくなる主題はモーツァルトならではのものでしょう。実に素晴らしい演奏です。見事なアンサンブルです。
ベートーヴェンの「ピアノと管楽器の為の五重奏曲」も同じ変ホ長調でモーツァルト同様に愛されています。1796年ベートーヴェン25歳の頃に書かれています。モーツァルトよりもピアノのパートが重厚な作品です。なによりも第1楽章主部ではピアノが主題を提示しています。提示部の緊張感はモーツァルトでは感じられないものがあります。ベートーヴェンの音楽の重厚さも感じられます。シェフのピアノも素晴らしい演奏です。5人の息がピッタリです。第2楽章のアンダンテ・カンタービレはピアノに始まります。そして各楽器に受け継がれていきます。中間部のホルン・ソロがきれいです。美しいカンタービレです。第3楽章のロンドもピアノの主題提示で始まります。ここはベートーヴェンらしい緊張感があります。そして流麗な主題もまたきれいなものです。この演奏の素晴らしいこと、絶賛したいと思います。特にホルンのアロンソの演奏は特筆ものです。 |
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