J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番

ギャヴィン・エドワーズ&デイヴィッド・ベントリー(2013)
CD(CHANNEL CLASSICS CCSSA35914)2枚組

バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
2.      〃       第5番ニ長調BWV1050
3.      〃       第4番ト長調BWV1049
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
5.      〃       第2番ヘ長調BWV1047
6.      〃       第1番ヘ長調BWV1046

 フロリレジウム
 ボヤン・チチッチ(ヴィオラ)(1)
    〃    (ヴァイオリン)(2〜6)
 ジェーン・ロジャース(ヴィオラ)(1)
 市瀬 礼子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(1)
イモージェン・セス・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(1)
 カリーナ・コスグレイヴ(コントラバス)(1)
 アシュリー・ソロモン(フルート)(2)
      〃    (リコーダー)(3)
 エルスペス・ロバートソン(リコーダー)(3)
 リチャード・フォミソン(トランペット)(5)
 アレクサンドラ・ベラミー(オーボエ)(5&6)
 ハンナ・マクロフリン(オーボエ)(6)
 ジョエル・レイモンド(オーボエ)(6)
 ゾーイ・シェヴリン(バスーン)(6)
 ギャヴィン・エドワーズ(ナチュラルホルン)(6)
 デイヴィッド・ベントリー(ナチュラルホルン)(6)
 テレンス・チャールストン(チェンバロ)(1〜6)
  録音 2013年11月24〜27日
    ロンドン 

 1991年に結成された古楽アンサンブル、フロリレジウムによるブランデンブルク協奏曲全集です。このアルバムでは収録曲の順が6、5、4、3、2&1番になっています。第1番は最後になっています。

 ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが、速めのテンポで勢いのある素晴らしい演奏になっています。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポでこれも素晴らしい演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロが演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。アシュリー・ソロモンのフラウト・トラヴェルソ、ボヤン・チチッチのヴァイオリンとテレンス・チャールストンのチェンバロの素晴らしい演奏が聞かれます。後半のチェンバロのカデンツァも見事なものです。第2楽章はチェンバロとフラウト・トラヴェルソとヴァイオリンのトリオ・ソナタがきれいです。チェンバロのメロディもまたきれいな響きです。通奏低音のチェロは入りません。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフラウト・トラヴェルソの息の合った演奏が素晴らしいです。チェンバロもこれはきれいな演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第4番は2本のリコーダーで演奏しています。ヴァイオリンの響きもまたきれいです。アシュリー・ソロモンとエルスペス・ロバートソンのリコーダーの響きは実に美しいものです。まさに理想的なリコーダーの響きです。第2楽章は冒頭の弦楽がよい響きです。リコーダーとチチッチのヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、この演奏はさすがに素晴らしいものになっています。ヴァイオリン・ソロも見事な演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽による演奏、第1楽章は厚い響きで弦楽の美しさがあります。第2楽章のアダージョはヴァイオリンの短いカデンツァが入って弦楽で終わります。第3楽章のアレグロは緻密な演奏の弦楽が素晴らしい響きです。勢いがあります。

 ブランデンブルク協奏曲第2番はリチャード・フォミソンのバロックトランペットのきれいな響きが大変素晴らしい。またバロックオーボエやリコーダーの響きもきれいです。チチッチのヴァイオリン・ソロもよい響きです。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、リコーダーのトリオのしっとりとした響きが大変きれいです。通奏低音もきれいに入ります。第3楽章ではトランペットの高域の音がきれいです。リコーダー、ヴァイオリンとオーボエの響きもまたきれいです。これは素晴らしい演奏です。

 ブランデンブルク協奏曲第1番の演奏は2本のホルンと3本のオーボエによる響きの美しさがあります。ヴァイオリンもきれいに響きます。ギャヴィン・エドワーズとデイヴィッド・ベントリーのナチュラルホルンの響きの良さは素晴らしいです。見事な演奏です。第2楽章はオーボエのしっとりとした響きとチチッチのヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンがきれいに響きます。エドワーズらのナチュラルホルンの豊かな響きは抜群です。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットの演奏はきれいで豊かな響きです。ポロネーズは速めのテンポで勢いのある演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは快適なテンポで大変豊かな響きです。ナチュラルホルンが素晴らしい響きです。このメヌエットは大変素晴らしい演奏です。


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