アンサンブル
交響ファンタジーホルン/伊福部昭/映画音楽編曲集(2021) |
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CD(BKM RECORD G.R.HR-05)
交響ファンタジーホルン/
伊福部昭/映画音楽編曲集(編曲:八尋健生)
1.SF交響ファンタジー第1番
2.SF交響ファンタジー第2番
3.SF交響ファンタジー第3番
大貫ひろしと
ウィアード交響ファンタジーホルン合奏団
録音 2021年
このアルバムは伊福部昭の作曲した映画音楽をホルン・アンサンブルのために八尋健生が編曲したものです。大貫ひろしとウィアードホルン合奏団の5作目になります。「交響ファンタジーホルン」は多彩なホルンの特殊奏法を使ったものでオーケストラのような響きを出しています。
「SF交響ファンタジー第1番」は低音の響きに始まります。中にはティンパニのトリルのような響きも聴かれます。そして快適な映画音楽「ゴジラのテーマ」も入ってご機嫌な場面がきます。このテーマではホルンの響きが弦楽のように聞こえるところもあります。中間部ではホルンアンサンブルの美しい響きも聴かれます。後半ではホルンの重低音の迫力、そして音色の違いで木管のような響きが出たり、これは素晴らしいファンタジーホルンです。
「SF交響ファンタジー第2番」も低音に始まり、すぐに美しいホルンの主題が流れます。ホルンアンサンブルの美しさがあります。
中間部には打楽器のような響きも聞こえます。この演奏の奥深さを感じます。中間部にはスケルツォ風の快適な主題も聴かれます。そして流麗な映画音楽がきれいに響きます。後半には迫力の行進曲風の演奏になります。これも見事なファンタジーです。
「SF交響ファンタジー第3番」はホルン・ソロに始まり、やがて迫力のアンサンブルになります。低音はドラのような響き、本当のパーカッションが入っているかのようです。そしてホルンの主題と共に超低音が続きます。演奏の難しさがわかるだけに、この素晴らしい演奏には感動です。中間部には快適な演奏のアンサンブルが聴かれます。後半には多彩な音色のホルンが賑やかに響きます。これは映画音楽そのものです。動きのあるスクリーンを思わせる見事なアンサンブルです。これは素晴らしいファンタジーホルンです。
大貫ひろしは東京バッハ・カンタータ・アンサンブル、モーツァルト・アカデミー・トウキョウのホルン奏者で指揮活動もしています。なおウィアード交響ファンタジーホルン合奏団というのはこの録音のために集まったホルン奏者たちで、人数も演奏者も記載されていません。内緒ということです。メンバーは8人くらいと思われますが、最大10人くらいはいそうです。 |
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