ベートーヴェン/七重奏曲

ゾルターン・マーツァイ(2020)

CD(GENUIN GEN 23805)

1.フォンタネッリ/ドレスデン七重奏曲
  〜ベートーヴェンへの敬意(2020)
2.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op.20

 ドレスデン室内ソロイスツ
 フェデリーコ・カシク(ヴァイオリン)
 ホルガー・クリスティアン・グロース(ヴィオラ)
 ノルベルト・アンガー(チェロ)
 フィリップ・ツェラー(ファゴット)
 ロベルト・オベライグナー(クラリネット)
 ゾルターン・マーツァイ(ホルン)
 ヴィクトール・オソキン(コントラバス)
 録音 2020年9月30日〜10月2日
    ドイツ/ドレスデン

 ドレスデン室内ソロイスツによる七重奏曲集です。
 シモーネ・フォンタネッリ(1961〜)はイタリアの作曲家、ドレスデン七重奏曲はベートーヴェンへの敬意から作られたようです。4つの楽章で構成されています。第1楽章の「エネルジコ、リゾルート」は不協和音に始まります。やがてコントラバスのソロの後にはロマン的な演奏が始まります。クラリネットが華麗な響きを出しますと管楽器も加わってきます。ホルンも良い響きです。第2楽章の「アンダンテ」は多彩な響きの連続です。弦楽のハイテクな演奏、大きなピツィカートと見事な演奏です。第3楽章の「アダージョ」はホルンのソロもあります。クラリネット、ファゴットと共に良い響きです。弦楽が加わると厚い響きになります。見事な演奏です。第4楽章の「デチーゾ」は弦楽のズザッという響きで始まります。管楽器のトリルもあって華麗な響きです。やがてクラリネットがきれいな響きで歌いますと、全合奏になります。この厚い響きは見事な演奏です。そしてチェロのソロが穏やかに入りますと、やがて管楽器が加わります。終結部分は静かに終わります。
 ベートーヴェンの七重奏曲は第1楽章の序奏の響きには厚みがあります。ロベルト・オベライグナーのクラリネットがリードしているようです。主部のクラリネットとフェデリーコ・カシクのヴァイオリンの演奏が素晴らしいです。展開部のホルンのソロもやわらかな響きがきれいです。クラリネット、ファゴットとホルンの和音が大変よい響きです。再現部の演奏は素晴らしい響きです。ホルンも良い響きです。第2楽章「アダージョ・カンタービレ」はクラリネットのきれいな主題に始まりヴァイオリンに受け継がれます。ファゴットとホルンのソロもあります。ホルンの哀愁的な歌が大変きれいです。クラリネットとヴァイオリンのソロも素晴らしい演奏です。第3楽章「メヌエット」は親しみやすい主題に始まります。ヴァイオリンで始まり、木管に受け継がれていきます。トリオにはホルンのきれいなソロがあります。クラリネットも楽しそうです。素晴らしい演奏です。第4章の主題と変奏は軽快な主題が大変きれいです。続く変奏は弦楽のスタッカートが生き生きしています。ヴァイオリンや木管楽器の変奏が楽しそうに聞こえます。クラリネットとファゴットの変奏もきれいです。ホルンの変奏も良い響きです。ここも素晴らしい演奏です。第5楽章「スケルツォ」はホルンで始まります。このホルンがリードするところが楽しいです。ヴァイオリンの細かいフレーズもきれいです。トリオではチェロが優雅に歌います。第6楽章は序奏でホルンが哀愁的な主題を吹いています。ヴァイオリンが続きます。プレストからは息の合った見事なアンサンブルを聞かせます。ヴァイオリンが主題を提示します。ホルンの響きが印象的です。クラリネットとファゴットも良い響きです。後半にヴァイオリンの見事なカデンツァが入ります。その後のアンサンブルは素晴らしい演奏です。


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