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その他のホルン作品２
| リディル／５月の音楽／カーステン・ダフィン、他（２０２２） |
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ＣＤ（GENUIN GEN 23823）
クリスティアン・リディル／室内楽作品集
１．５月の音楽(導入、カンツォーナと９つの変奏)
２．無伴奏フルートのための組曲(1977)
３．暗い二重奏曲〜チェロとファゴットのための
４．オピッツの文に基づく３つのソネット(1985)
５，シシフォ〜弦楽四重奏のための(1997)
カーステン・ダフィン(ホルン)（１）
フランスワ・バスティアン(ホルン)（１）
トマス・ルー(ホルン)（１）
ノルベルト・ダウザッカー(ホルン)（１）
イエンス・ヨーゼフ(フルート)（２）
ヤカ・シュタードラー(チェロ)（３）
ライナー・ザイドル(ファゴット)（３）
メリンダ・パウルセン(メゾソプラノ)（４）
シェリー・エツラ(クラリネット)（４）
アレクサンダー・ザックス(ヴァイオリン)（４）
ディミトリー・ハハリン(ヴィオラ)（４）
ミヒャエル・プロイス(チェロ)（４）
エリオット四重奏団（５）
マリヤーナ・オジポヴァ(ヴァイオリン)
アレクサンダー・ザックス(ヴァイオリン)
ディミトリー・ハハリン(ヴィオラ)
ミヒャエル・プロイス(チェロ)
録音 ２０２２年５月２１〜２２日（１＆３）
ドイツ／ミュンヘン
２０２２年４月７〜９日（２、４＆５）
ドイツ／フランクフルト・アム・マイン
クリスティアン・リディル(1943〜)はポーランドの作曲家で、主にドイツで活動していました。演奏者はバイエルン放送交響楽団の団員が多いです。
「５月の音楽」は１９９５年に書かれた４本のホルンのための作品で、導入、カンツォーナと９つの変奏になります。導入はにぎやかなホルンの響きで始まります。カンツォーナは民謡風のきれいな主題がホルンアンサンブルで歌われます。第１変奏は静かにきれいな響きで歌われます。第２変奏は力強いホルンの響きです。第３変奏はこれも華麗な響きの演奏です。第４変奏はおとなしくきれいな響きです。第５変奏はレントでゆったりとした演奏です。第６変奏はアラ・カッチャで速いテンポで賑やかに歌われます。第７変奏はアッラ・マルチャで行進曲風のたのしそうなアンサンブルです。第８変奏はミステリオーソ、静かな和音にのって華麗な響きのホルンが歌われます。第９変奏はヴィヴォ・エ・エネルジコで、力強いフレーズにのってきれいなホルンが歌われます。これは素晴らしいホルン・アンサンブルです。
「無伴奏フルートのための組曲」は１９７７の作品。イエンス・ヨーゼフのフルートによる演奏です。プレリュード／クーラント／ロマンツァ／タランテラの４つの曲が演奏されます。静かに始まるプレリュード、速いテンポの華麗なクーラント、遅いテンポできれいに歌うロマンツァ、フルートの魅力たっぷりに歌うタランテラと素晴らしい演奏です。
「暗い二重奏曲」はチェロとファゴットのために１９７８年に書かれた作品です。４つの小品で構成されています。第１曲はチェロとファゴットが楽しそうに歌います。第２曲はゆったりとしたテンポでファゴットが歌いますと、やがてチェロが力強く主題を演奏します。良い響きです。第３曲は速いテンポでファゴットが細やかな主題を歌いますと、遅めのテンポでチェロが歌います。やがて前のテンポで演奏します。第４曲はポルカで楽しそうにチェロとファゴットが演奏します。見事な演奏です。
「オピッツの文に基づく３つのソネット」は１９８５年に書かれた歌曲でメゾ・ソプラノがクラリネットと弦楽三重奏をバックに歌います。３つの歌曲が歌われます。メリンダ・パウルセンのメゾソプラノは素晴らしい歌声です。第３曲ではクラリネットと弦楽が良い響きを出しています。
「シシフォ」は弦楽四重奏のために１９９７年に書かれた作品です。エリオット四重奏団による演奏です。４つの楽章で構成されています。第１楽章「ウン・ポコ・モデラート」は冒頭からヴィオラとチェロが力強く響きます。中間部からはヴァイオリンの明るい響きがあります。第２楽章「アレグロ・ルヴィド」はヴァイオリンの響きがきれいです。力強い演奏です。チェロもヴィオラも力が入ります。やがて静かな部分があります。するとチェロが大きく響きます。またヴィオラも歌って面白いです。第３楽章「アダージョ」は冒頭からヴィオラとチェロが力強く響きます。やがてテンポアップしてヴァイオリンが力強く響いてきます。第４楽章「アッラ・マルチャ」は全合奏で力強く始まります。やがて静かになってピツィカートが響きます。物語風の演奏です。演奏は見事です。 |
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