ベートーヴェン/七重奏曲

クルト・パルム(1989)
CD(BERLIN Classics 0120 014)

1.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op20
2.ヴィット/七重奏曲ヘ長調

  ベルリン八重奏団
  コンラート・オター(ヴァイオリン)(1&2)
  クリスチアン・メンケ(ヴァイオリン)(2)
  ヘルムート・レーヒェル(ヴィオラ)(1&2)
  ロルフ・デューラー(チェロ)(1&2)
  バルバラ・ザンデルリンク(コントラバス)(1&2)
  ミヒャエル・ジム(クラリネット)(1&2)
  フリッツ・フィンシュ(ファゴット)(1&2)
  クルト・パルム(ホルン)(1&2)
  録音1989年3月6〜9日、5月2〜4日
  ドレスデン/ルカ教会

  ベルリン交響楽団のメンバーによる団体ベルリン八重奏団よるベートーヴェンの七重奏曲とヴィットの七重奏曲です。
  ベートーヴェンの七重奏曲は第1楽章の整然とした調和のとれた響きにうっとりします。ヴァイオリンとクラリネットの響きが大変きれいです。この2つが中心となって全体をリードしています。ホルンの明るい響きが大変印象的です。第2楽章のクラリネットとヴァイオリンの美しさは絶品です。第3楽章のクラリネットとホルンの明るい響き聞きものです。第4楽章の主題と変奏曲は勢いのある主題の演奏にひきこまれます。第5楽章のスケルツォは元気なホルンの響きが力強いです。パルムのホルンは明るいです。またチェロのソロも素晴らしい。第6楽章は序奏でホルンが哀愁的な主題を吹いています。プレストからは素晴らしいアンサンブルが聞かれます。
 フリードリヒ・ヴィットの七重奏曲は1817年の作品です。ロマン派の作品の美しさがあります。第1楽章から木管とホルンの明るい主題が流れます。第2楽章:アダージョではホルンの朗々とした明るい響きが印象的です。第3楽章:メヌエットではファゴットとホルンの装飾音が面白いです。第4楽章は軽快なアレグレットで、ロマン派音楽の美しさがあります。


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